コロナワクチン
2020.12.07スタッフの日常
新型コロナの感染急拡大が続いている中、イギリスでコロナワクチンが初認証され、今週にも接種可能との少し明るいニュースもありました。
日本は来年前半までに全国民分のワクチンを確保する方針を明らかにしており、米英3社から計1億4500万人分以上を購入することで契約・合意に達しています。
またウイルスワクチンの接種無料化を柱とする改正予防接種法が12月2日の参院本会議で可決、成立しました。
接種については国民の努力義務とし、接種後に健康被害があった場合の医療費は国が支給するとされています。
新型コロナウイルス感染症のワクチンは、国内外で開発が進められていますが、現時点では国内で薬事承認されたコロナワクチンは残念ながら存在していません。
米ファイザーは、すでにアメリカをはじめとした世界各国で行っている臨床試験の最終的な効果の分析では「95%の有効性が見られた」と発表しています。
健康への影響についても、安全性にまつわる重大な懸念は報告されていないとしていますが、10万人に1人や100万人に1人の重篤な副作用については不明で、安全性や副作用の課題が残る可能性もあります。
副作用としては2度目の接種(※)後に9.7%の人にけん怠感、8.9%の人に筋肉の痛み、5.2%の人に関節痛、4.5%の人に頭痛がみられたなどとしています。
(※)
米ファイザー RNAワクチン、2回接種
米モデルナ RNAワクチン、2回接種
英アストラゼネカ ウイルスベクターワクチン、1~2回接種
有効性に関する暫定的な結果が発表された「ファイザー」と「モデルナ」のワクチンは、従来型のワクチンとは異なり、いずれも「mRNA」という傷みやすい成分が入っていて、超低温での管理が重要になります。適切な温度管理ができないと、接種しても効果が失われる恐れがあるということです。搬送方法や保管方法の整備が必要で、温度管理(コールドチェーン)はワクチンの品質を保つ上で非常に大事なポイントとなります。
日本国内でワクチンが認証されるには大規模な治験が必要ですが、各国の接種実績をみて、特例承認制度を適用し、治験終了前に承認する可能性もあるとのことです。
安全性・有効性などに関するデータと、最新の科学的知見を踏まえて、最前線で働く医療従事者の方々、重症化リスクの高い方をはじめ、全ての方が安心して接種ができるようになればいいと切に願っています。
高知支店 H